幻想 illusion 2004 1 28
首相が、国会答弁で、
「現実的に、日本に危機が及んだ時に、
国連が、国連軍を投じて、日本とともに戦う、
侵略を防いでくれることは、ない。」と答弁したが、
これは、当たり前のことです。
国連は、弱小国については、守ってくれるでしょうが、
日本のような「大国」については、守ってくれません。
せいぜい、非難決議を採択して終わりです。
しかし、日米軍事同盟も、当てになりません。
アメリカが、イラクで、泥沼に、はまっている状態では、
アジアで作戦行動はできません。
唯一、考えられることは、アメリカが、核兵器で、日本を守ることです。
イラク問題がなくても、アメリカは、巨額の財政赤字を抱えています。
今のアメリカは、持病を持っている「中年」のようなものです。
だからこそ、日本の国防は、どうあるべきかを考えるべきです。
まず、始めに、情報戦略を考えるべきです。
これが、あまりにも貧弱です。
情報は、集めることも重要ですが、発信することも重要です。
このように、20世紀において「絶対」と言われてきたものが、
実は、「幻想」だったと、わかるようになるでしょう。
「絶対権力は、絶対に腐敗する」と聞いたことがありますが、
同じく、「絶対的権威は、絶対に失墜する」ということでしょう。
投資家も、自分のことは、自分で守っていくべきです。
何かあっても、政府は守ってくれません。
政府から見れば、投資家は「大国」です。
一般庶民と比べて、
投資家は、お金は持っているし、経済の知識もあるし、金融の知識もある。
だから、政府は守ってくれないのです。